KIRAKUAN


27
Category: 島発2等   Tags: ---

若冲展

前回、伊藤若冲の本物を見たのは万代島美術館で細見美術館コレクション。
それでも新潟まで観に行っただけのことはありましたが、今回は宮内省所蔵からアメリカに渡ってしまったもの、お寺の襖まで。
おそらくワタクシが生きているうちにこれだけの作品が揃うことは二度とない。
なんとしても観たくて佐渡ヶ島からゼロ泊三日の強行軍。
開館までまだ一時間ありますが、すでに長蛇の尻尾は見えないところまで伸びて一時間早い開館。

それほどの長蛇ですから館内も鮨詰め、というよりところてん状態。
館内、特に列など設けておりませんので空いている所からご覧ください、と言っているけれど
空いているところに行けば人の頭越し。
離れてみるにはいいけれど、間近で見るならば並ばざるを得ない。
そのところてんも全く進まず、でも予想以上に作品に近寄れて一番前にさえ陣取れれば、その恐ろしいまでの細かさをゆっくり鑑賞できる。
あの大きな作品をほぼ細筆だけで書ききって、いったいどれほどの時間と何本の筆を使用したことかと。
そして250年も前の作品とは思えない美しさ。
本でしか見たことがなかった作品がズラリ勢ぞろい。

かの有名な動植綵絵 諸魚図 群魚図 

DSC_4022.jpg 

画集と本物の印象が全然違う~。
色の印象もさることながら、何より驚いたのは目。
正面から見れば真っ黒だけれど、左右にずれると目がギラギラと光りだす。
この技法、群鶏図にも使っているものがありました。

いや~、すごかった。
やはり、無理をして観に来たかいがありました。
つーか、いろんな意味ですごすぎた。
あまりの鮨詰めで、ワタクシの前にいた女性、かな~りイライラしているのが見て取れる。
危険を察知したワタクシは、押さないように踏ん張ってはみたのですが、止められるような圧力じゃないんです。
なので割り込もうと必死なおっちゃんに割り込んでいただきました。
そのうちにそのおっちゃん、
「すみません、あまり押さないでください。」
とクレームを付けられて
「俺が押してるんじゃない、後ろが押してるんだよ。」
と。
まぁ、わからんでもないのですがね、おねぇさんの観方にもちょいと問題ありますよ。
トートバックをだらしなくパーテーションの上を引きずってよそ様の迷惑になってるし。
まぁ、のちに係員に注意されていましたけれど。
かと思えば、後ろのおばちゃんは
「すみません、あまり触らないでください。」
とか言ってるし、車椅子で見に来た人は穏やかなんだけれど、車椅子を押していた付き添いの人は
「出口がどっちなのか、どっちに進むのか、きちんと誘導しないよ!あっちからもこっちからも人がくるじゃないの!」
とブチ切れる。
特に列など設けていません、すいている所から・・・
と繰り返しているけれど、ワタクシ思うに列を設けていただいた方がむしろよろしいかと思います。
ワタクシはどうしても一番前に行きたくてこの車椅子の人の後ろキープ。
ワタクシの後ろに並んだ人は待ちきれなくて車椅子の前に前に進んでいきますが
辛抱強く車椅子の人が列にのまれるまで待ちました。
時間はかかるものの、車椅子の人の頭上は開けるので贅沢に鑑賞できますからね。
かと思えば、線をなぞって、ん~、いや~、ん~、と感心しているじいちゃん。
この絵の素晴らしさを解説でもしそうな勢い。
完全にその作品の一番前を陣取って動かず、流れが変化しています。
なんて強いメンタルを持ち合わせているのでしょう。
しかし、ワタクシがカメラバッグでグイグイと無言の圧力、移動していただきました。

四時間。
入場して全作品を見終えるまで四時間かかりました。
流石に疲れましたが、なんとも心地よい。

外に出ると列はさらに伸び

IMG_1565.jpg 

ぐるっと回って奏楽堂の方まで。
確認しませんでしたがその先は芸大の方なのか?
はたまた東京都美術館の裏手の方に回るのか??

DSC_3902_20160526140347529.jpg 
とにかく170分待ちの状態。
この列を見て見に来た人が苛立ちを隠さない様子で
「いつもこんな感じなのか?」
と問い詰めているのだけれど、プラカードのおじちゃんはサバサバした様子で
「並ぶなら今ですよ、今が一番すいています。さっきまで5時間半待ちでしたから。」

五時間半待った人は中に入って四時間。
9時間半も掛かる計算。
いやそれだけの見ごたえと価値はあるけれど。
それに比べればワタクシは早朝の涼しい時間帯に二時間待ちで、計6時間。

ほんとちょ~ラッキー。

入場以後、お会いすることはありませんでしたが、
菩薩のおねぇさんにただひたすら感謝したのでございました。


ただ予想以上に疲れまして国立西洋美術館のカラヴァッジョ展に行くことを断念。
それがちょいと心残りでございました。




スポンサーサイト



 

Comments

Leave a Comment








1
2
5
7
9
13
14
16
17
19
22
23
26
27
28
29
30
31

top bottom