KIRAKUAN

毎日がとろけるスピード


07
Category: お酒   Tags: ---

秋の夜長

無性に秋刀魚が食いたくなりましてそのために火を熾しました。
久々に飲み会でもやりたいような気もするのだけれど二尾の秋刀魚でちょいと一杯やらないかい、という訳にも行かず。
ついでに言うならおっさんよりも艶っぽい女性としっぽりと更け込みたいところだけれどそんな相手もいない。
独り虫の音を聞きながら、ジッっと音を立てて落ちた脂から立ち上がる白い煙をながめる。
このところ笛の稽古なんぞしていたものだから、神楽の唱歌なんぞ口ずさむ。
何度もやっているうちに、この曲の組み立てをだんだんと思い出し、
そう言えばこうやって覚えたよな、
と二十年も前の事を考えながら、何だかもう少しで覚えられそうだと手応えを感じる。
秋刀魚が焼き上がると身を押して骨を抜き取ってしまう。
腸の苦みが出来る限り全体に行き渡るように混ぜると、それをちびりちびりとつまんでは秋上がりの酒で流した。
ほろ酔い加減で切り上げてごろりと横になると、なんとなく手にした文庫本を適当なところで拡げて読み始めた。

おらあきっと仕合せにするぜ
今でも仕合せだわ、

幸せじゃなく仕合せなんすね、といきなり「むかしも今も」(山本周五郎)のエンディングを開いちゃって
さて一度読んでいるはずのなのだけれどどんな話だったのかさっぱり思い出す事が出来ない。
頭から読み返してみたけれど、やっぱり全く思い出せなくて読み進めているうちにうつらうつらと額に本を落とし、
ビクリとしたけれど結局そのまま本を投げ出して眠りについたのでありました。


DSC_0035_20121007130312.jpg

清酒金鶴1.8L 1700円


スポンサーサイト

テーマ 日本酒    ジャンル グルメ



 

Comments

Leave a Comment








1
2
3
5
6
7
11
12
13
14
15
16
17
18
19
23
24
25
26
27
28
29
30
31

top bottom